屋外用LEDビジョンとは？特徴・設置事例・設置までの流れを紹介！

屋外用LEDビジョンは街中の至るところに設置されており、普段は気付かなくとも私たちの生活を支えてくれています。屋外用LEDビジョンはどのような特徴を持ち、どんな場所で利用されているのでしょうか。この記事では屋外用LEDビジョンの特徴や具体的な設置事例、また設置までの流れについても紹介します。

屋外用LEDビジョンとは？

屋外用LEDビジョンとは、屋外環境で使用するために設計された大型のLEDディスプレイのことです。LEDと呼ばれる発光ダイオードが使用されており、明るく鮮明な映像やテキストを表示できます。 屋外用LEDビジョンは、広告・情報表示・エンターテイメントなどの目的で使用されています。たとえば、街頭の看板・ショッピングモールの壁面・競技場やスポーツ施設のスコアボード・屋外イベントのバックモニターとしてなど、さまざまな場所や用途で利用されています。

屋外用LEDビジョンの特徴

屋外用LEDビジョンには、他のLEDビジョンとは異なる特徴があります。屋外用LEDビジョンの特徴は、太陽光の下でも明るく見やすい・防塵や防水仕様で耐久性が高い・大画面サイズも設置可能、などが挙げられます。以下ではそれぞれ詳しく説明します。 屋外用LEDビジョンの最大の特徴は、太陽光の下でも明るく見やすいことです。屋外用LEDビジョンには高輝度のLEDが使用されています。輝度とは、光源を持つ物体から発せられる光の明るさの量です。単位はカンデラで表します。 屋外用LEDビジョンの輝度は通常の液晶モニターの約5倍と言われており、屋内用LEDビジョンよりも明るいです。屋外用LEDビジョンに使用されている高輝度LEDは、直射日光や明るい環境下でもコンテンツを鮮明に表示できます。そのため屋外でも視認性が高く、広告や情報の効果的な伝達が可能となっています。 屋外用LEDビジョンの特徴には、防塵・防水仕様で耐久性が高いことも挙げられます。一般的に屋外用LEDビジョンは、IP65かそれ以上の防塵防水規格になっています。IP65は防塵規格のうち最も評価が高く「塵埃の侵入がない」とされています。また防水規格としての評価も高く「あらゆる方向からのノズルによる噴流水機器が影響を受けない」と規定されています。 屋外用LEDビジョンはこのような高い防塵防水設計を持ち、雨・風・塵埃などの外部要因に対して耐性があるため、屋外でも長期間使用できます。また一部のモデルでは高温や低温にも対応しており、厳しい気候条件下でも正常に機能します。 屋外用LEDビジョンは、大画面サイズの設置に対応していることも特徴のひとつです。そもそもLEDビジョンの構造は、LED素子が集まったパネルを組み合わせてできています。パネルにはフレームがないため、何枚でも自由なサイズや形に連結させられます。 このようなLEDビジョンの構造により、屋外用LEDビジョンとして大型のビジョンボードやデジタルサイネージを作ることが可能になっています。屋外用LEDビジョンは道路脇やビルの外壁などに設置されることが多いため、大きく目立ちやすい方が重宝されます。

屋外用LEDビジョンの設置事例

屋外用LEDビジョンは街中のさまざまな場所で見られます。屋外用LEDビジョンの設置事例としては、ショッピングモールの壁面や屋上・スタジアムなどの競技場・街頭の屋外用看板、などが挙げられます。以下ではそれぞれについて詳しく説明します。 屋外用LEDビジョンの設置事例として最も多いのは、ショッピングモールの壁面や屋上です。広告やプロモーションの表示、最新のセール情報やイベントの案内などを効果的に伝えられます。LEDビジョンの明るさや大画面のディスプレイは人々の注意を引きやすくし、集客力を高める効果があります。 またショッピングモールへの屋外用LEDビジョンの導入は、宣伝の有効性だけでなく環境負荷を軽減する役割も果たします。特に昨今では、SDGsなど社会的に環境配慮への関心が高まっています。広告をデジタルサイネージ化すれば、紙の使用を減らして環境に配慮できます。 屋外用LEDビジョンの設置事例としては、スタジアムなどの競技場も挙げられます。特に野球やサッカーなど広いスタジアムで試合が行われる競技は、観客席から進行状況を確認するのが難しいです。 そのためスタジアムや競技場では、大型のLEDビジョンが設置されることが一般的です。これにより、試合の映像・スコアの表示・選手の拡大映像・スポンサーの広告などを観客に向けてリアルタイムに提供できます。屋外用LEDビジョンの設置はスポーツイベントの興奮を高め、観客数を向上させる役割を果たします。 屋外用LEDビジョンは、街頭の屋外用看板としての設置事例もあります。街頭の屋外用看板は道路脇や歩行者通路など公共の場所に設置され、近隣店舗の広告・地域のイベント情報・天気予報や交通情報などを表示するために使用されます。 屋外用LEDビジョンは輝度が高く大型のものが多いため、通行人やドライバーに対して効果的なメッセージを伝えることが可能です。またLEDビジョンは通常の看板と違いそれ自体が発光するため、夜間でも見やすく視認性が高いです。

屋外用LEDビジョンを設置するまでの流れ

屋外用LEDビジョンを設置するまでには、さまざまな手続きが必要になります。屋外用LEDビジョンの設置の流れは、打ち合わせ・現場調査・見積もりと契約・行政との事前協議や許可申請・設置工事と運用説明・運用開始、となります。以下ではそれぞれについて詳しく説明します。 屋外用LEDビジョンを導入する際はまず、クライアントと業者との打ち合わせが行われます。設置目的・要件・予算・デザインなどについて話し合い、必要な情報を共有します。次に現場調査が行われます。業者が実際に設置予定の現場に赴き、現場の特徴や条件を確認しつつ設置に適した方法や要件を評価します。電源の取得や配線・駐車スペースの確保など、設置に関連する要素もチェックしておきます。 打ち合わせや現場調査が終わったら、業者により見積もりが作成されます。調査結果とクライアントの要望を考慮して、設置にかかる費用が算出されます。見積もりには、LEDビジョン本体の費用・設置工事の費用・関連機材や設備の費用・保守サービスの費用などが含まれます。クライアントが見積もりに合意したら、クライアントと業者との間で契約が締結されます。 契約が完了したら次に、行政との事前協議や許可申請が行われます。屋外用LEDビジョンの設置には、地方自治体や関連する行政機関との協議が必要です。法令を遵守しているかを確認をしたり、設置場所や規制に関する合意を得たりするために、必要な手続きや文書の提出を行います。許可申請には、設置計画書・図面・関連する法的な要件を満たすための書類などが必要です。 行政から許可が得られたら、実際に屋外用LEDビジョンの設置工事が開始されます。本体の設置・配線・電源の接続・必要な基盤や支持構造の設置などの作業が進められます。またクライアントへ運用方法の説明も行われます。設置が完了し無事にテスト運転が終わったら、本格的な運用が開始されます。

屋外用LEDビジョンを知って効果的に運用しよう！

この記事では屋外用LEDビジョンの特徴や、具体的な設置事例について紹介しました。屋外用LEDビジョンの特徴は太陽光の下でも見やすく、防塵や防水仕様で耐久性が高いことです。また複数のパネルを連結できるため、大画面サイズのディスプレイも製作・設置できます。 このような特徴をもつ屋外用LEDビジョンは、ショッピングモールの壁面や屋上・スタジアムなどの競技場・街頭の屋外用看板などに設置されています。設置までの流れはまず打ち合わせや現場調査を行い、見積もりを作成し契約を行います。その後に行政との事前協議や許可申請を経て、設置工事やクライアントへの運用説明の後に、本格的な運用が開始されます。